2026年6月10日、PSAが「PSA Backlog Tracker」を公開し、現在のバックログ(未処理枚数)をリアルタイムで公表し始めました。隔週更新で、経営陣が見ているのと同じ数字を一般公開するという異例の対応です。この記事では公開データの読み方と、ポケカ市場への影響を管理人目線で考察します。
→ 関連記事:PSAバリュー系プラン全停止後の市場はどう動くか公開されたデータの概要
現在のバックログ
約1,400万枚
Value再開の目標
500万枚未満
PSA予測
5〜6ヶ月
目標達成まで
更新頻度
隔週
経営陣と同じ数字を公開
PSAバックログトラッカー(PSA経営陣が確認した数値に基づき2週間ごとに更新)
グラフの見方:上段が現在の未処理枚数(14M=1,400万枚)、下段がValue系プランを再開する目標枚数(5M未満=500万枚未満)。上段のバーが下段の幅まで縮まったとき、Value再開が検討されます。
注目すべきは、バリュー停止を発表した5月時点では約1,000万枚だったバックログが、その後さらに約400万枚増加して1,400万枚に達したという点です。停止発表後も「今のうちに出しておこう」という駆け込み提出が世界中で続いたことを示しています。
このデータから読み取れること
Insight 01
Value再開は早くても2026年末〜2027年の可能性
PSAの予測どおり5〜6ヶ月かかるなら、6月スタートで11〜12月頃に500万枚到達という計算になります。ただし新規流入が続いたり処理速度が想定以下だったりした場合、2027年にずれ込む可能性も十分あります。
Insight 02
次回更新でPSAの「実質処理能力の下限値」がわかる
現在はValue系が停止中なので、新規流入はRegular・Express・Super Express等に限られます。つまり次回以降の減少ペースは「PSAが今出せる処理能力の下限値」として読めます。減少ペースが加速していくかどうかも重要な観察ポイントです。
Insight 03
PSA10の新規供給が当面鈍る
数ヶ月間は新規PSA10の市場流入が減り、特に低〜中価格帯の鑑定品供給が落ち着きます。既存PSA10の希少性が相対的に上がりやすく、ブラッキー・リザードン・ピカチュウ・人気女性トレーナー系など定番どころには追い風になる可能性があります。
Insight 04
投資が進めば処理能力は大幅に上がる可能性がある
PSAは5月の発表で2億ドル規模のインフラ投資を公表しています。新施設・機械学習ロジスティクス技術・新スタッフへの投資が計画通りに進めば、現在の処理能力から大幅に改善される可能性があります。バックログの減少ペースが途中から加速するようなら、投資効果が出始めたサインとして見ることができます。
なぜPSAはバックログを公開したのか
PSAの公式説明は「透明性向上のため」ですが、ビジネス的な視点からも整理してみます。
管理人の見方
「現在1,400万枚・目標500万枚・予測5〜6ヶ月」を先に見せることで、市場の期待値を適切にコントロールする効果があります。数字を出さなければ「来月には再開するだろ」という誤った期待が広がり、再開しなかった時の反発が大きくなります。また1,400万枚という数字はインパクトがあり、受付停止の正当性を数字で示す意味もあります。さらに「バックログ1,400万枚、500万枚切るまで再開しません」と数字で示せば、同じ質問への問い合わせを大幅に減らすという実務的な効果もあります。
もちろんPSAが表立って言うことはありませんが、停止発表後にさらに400万枚が殺到した現場の状況を考えると、「頼むから少し落ち着いてくれ」という気持ちもあったかもしれません(笑)。
500万枚到達後が本当の分岐点
コレクター目線で最も気になるのは、バックログが500万枚を切った後にPSAがどう動くかです。Valueを完全再開するのか、枚数制限付きで再開するのか、料金水準を変えるのか——この判断が今後数年間のPSA10供給量を大きく左右します。
もし「再開即無制限受付」なら、また一気にバックログが膨らむ可能性があります。2021年の混乱を経験しているPSAがそこをどう判断するか、今後の発表に注目です。また9月には30周年関連商品の発売も控えており、タイミング的にも市場への影響が重なる可能性があります。
※この記事は管理人の個人的な考察です。投資・購入判断はご自身の責任でお願いします。
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